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【開発】 「Codename: Savage」インスピレーション探しの旅

2018.04.04

今年初めに、PUBGアートチームの一部メンバーは、新マップ「Codename: Savage」制作に必要なインスピレーションを得るための旅に出ました。今回は旅の裏話を通じて、新マップ「Codename: Savage」の制作プロセスをご案内します。

 

私たちは、新マップの背景を東南アジアと設定し、タイを旅先に選びました。その地域の特徴を理解することも勿論重要でしたが、この旅が「Photogrammetry」というアセット作成プロセスの研究開発を進行するチャンスであり、目標であると考えました。「Photogrammetry」については後程また説明することにして、まずは素敵なチームメンバーをご紹介したいと思います!

 

 

今回の冒険に参加したチームメンバーは、テクニカルアーティスト(Technical Artist)と3D環境アーティスト(3D Environment Artist)であり、左から、「Trey」、「Sergi」、「Collin」、「Kevin」、「InJeong」、「Daesung」、「Dax」です。

 

PUBGのアートチームがワールドアート開発のために、特定の地域を訪れるのは今回が初めてでした。PUBGのアーティストたちは、これから制作する、それぞれのアセットの実写クオリティやリアリティに活かすために集中しました。この旅の前までは、アーティストたちはインターネットで取得した参考資料を基に制作をしていただけで、実際に交感することができなかったため、マップから感じられるリアリティが比較的に高くなかったと思います。湿気が多いアジア国家のジャングルに直接触れ、山に登ってみた経験を通じて、実際に吹いてくる風や彼らを取り囲む空気の匂い、周りを包む音を感じることができました。アーティストたちが新マップでどのようなプレイを具現するかについて、ただ想像するだけでなく、これらの経験全てが、プレイヤーの皆さんが体験できるであろう、とても特別な経験を準備する土台となりました。

 

 

では、「Photogrammetry」について説明したいと思います。これはリアルに実在する物体や特定の地域をゲームに取り入れられるよう、3D物体に変換することができる技術です。作業対象を決め、その対象を、撮影可能な全ての角度から写真を撮ります。その後、撮った写真を3Dモデルにできる「Photogrammetry」ソフトウェアに取り込みます。この工程は、樹木や地形、複雑な形の物体など、複雑でありながらリアルなアセットを制作するために考案した技術です。

 

 

 

上記写真は、「Daesung」がゲームアセットとして制作する岩を撮影するために準備している姿です。「Photogrammetry」工程は野外で撮った複数枚の写真を必要とするため、撮影する内に照度が変わってくるものですが、その分、撮影カットのカラーやコントラストも変わってくることになります。様々なカットで撮影した岩の画像がそれぞれ調和するよう、基本カットを撮影した際のカラースワッチ(色見本)パッドと一緒に撮影を行い、その後、ホワイトバランスとカラーを調整する段階において、参考にしながら作業を行います。

 

ここで、新マップに取り入れることを決めた、自慢の一本をお見せしたいと思います。

 

 

 

さあ、ここからは、もう少し難しくなります。次の段階では、選択した物体の写真をなるべく様々な角度から撮影していきます。今回の旅では、様々な物体を撮影した数千枚の画像を確保することができました。

それぞれの物体はこのように撮影します。 

 

 

また次の段階では、撮影した画像のカラーを調整し、カラーとコントラストが一致するようにします。この作業により調整した画像を「Photogrammetry」ソフトウェアに取り込みます。このソフトウェアは、提供される画像を基に3Dモデルを制作するものです。この時、「High polygon model」が制作され、これが最適化されればゲームにて使用できるアセットとなります。この過程で、相当なブラッシュアップ作業が必要となりますが、具体的な内容については割愛させていただきます。

 

 

現実の中にある特定の地域を、ゲームの中にリアルなビジュアルで再現するには、植生が非常に重要だったため、私たちは「Photogrammetry」技術を制作工程に適用することにしました。このような目標から、実際の地域がどのような環境であるかをアーティストたちが先駆けて体験するために、彼らは旅に出たのです。写真の中の樹木はゲームの中では以下のように変身します。 (まだ制作途中です)

 

 

 

今年中にリリースする予定の新マップを通じて、皆さんが本物の東南アジアを経験できることを私たちも楽しみにしています。新マップは現在も活発に開発を進めている段階であり、今までの進捗を振り返ってみてもかなり期待できる結果になると思います。